送迎業務で気をつけるべきこと

デイサービスの送迎は、移動距離が長くなると、利用者に負担をかけてしまう可能性があります。特に腰には負担がかかりやすくなるので、座席の角度調整に気をつけなければなりません。座席の背面の角度はもちろんのこと、座面も負担の少ない状態にあるのかどうかをしっかり確認しましょう。角度が急すぎたり、送迎する高齢者の体格にあっていなかったりすることは避けなければなりません。

また、その他には、なるべく足を伸ばせるスペースを広く確保することもポイントです。送迎車に乗車する利用者の人数が増えると足元のスペースは狭まりますので、時間に余裕があれば、一度に乗車させる人数を減らすようにしたほうが良いかもしれません。そして、長時間になるときには、途中腕休憩時間を挟み、手足を伸ばしてもらい、リラックスしてもらえるように配慮することをおすすめします。

それから、ルート選択も重要です。なるべく早くデイサービスセンターや利用者宅に到着するようなルートを調べたり、路面が荒れていない道を選んだりしてください。ガタガタと車内が揺れてしまうような路面を通ると、利用者は気分が悪くなったり、バランスを取ろうとして、足腰に力が入ってしまって疲れてしまいます。デイサービスセンターに通う度にそのような辛い時間を与えてしまっては、通う事自体が苦痛になってしまいかねません。若い世代や健康な人にとっては何でもないことでも、高齢者にとっては負担に感じることが少なくないので、相手の立場に立った送迎をするように工夫しましょう。